離乳食

11ヶ月なのに離乳食を食べない!と焦っているママさんへ

11ヶ月の赤ちゃんの特徴

言葉が増えてきて、動きも力もパワーアップしてきている時期です。
体重は生まれて頃の3倍ほどまで増え、動き回ることで足腰が強くなり、つかまり立ちや伝い歩き、立つことができるようにもなります。
食事は母乳やミルクの回数が減り、離乳食を主とするようになり、母乳の子は卒業し始めている子も多い頃です。

指先にも力が入るようになり、蓋の開け閉め、コップを持ったり、本をめくったりもできるようになります。
好奇心が旺盛のころなので、他のものに興味を示したり、コミュニケーションを取ろうとしたり、自己主張が強くなったりするため、
食事のときにも注意力が散漫になり、自分で食べたいと自己主張をしたり。その割にはうまく食べられなくて癇癪を起こしたり。

まずは、11ヶ月の月齢の赤ちゃんがどういう時期なのか、ということを理解することが大切です。

 

離乳食後期、11ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を食べない理由

今まで食べていたのに、突然食べなくなった。
離乳食初期から、食べ物にまったく興味がない。
母乳以外のものを口にしようとしない。

赤ちゃんにも個性があり、食べ物に対する興味関心も様々です。

だいたいこのくらいの月齢の子になると、上下の前歯2本ずつが生えてきて、前歯で食べ物をかみ切ったり、少しくらい固いものでも、奥の歯茎ですりつぶして食べることができるようになります。
軟らかいものばかり食べさせていると、噛むという事をせずに食べられるために、噛むことで分泌される唾液が少なく、食欲も増進されません。
逆に急に固い食材を入れてしまうと、上手に飲み込めず、食べなくなってしまうということも。

また、11ヶ月頃は、まだまだ生活リズムが整っていません。大人と同じように、決まった時間にお腹が空くとは限りません。
そんな時は、遊びなど他のものに興味が行ってしまい、食事に集中することができません。
しかし、いったんお腹が空くと我慢できないため、不機嫌になって泣きさけんだりすることもあります。

そのほかにも
・自分で食べたい!
・同じものばかりで飽きた!
・スプーンの触感が嫌い!
・味が嫌い!
・おもちゃやテレビに気がいって、集中できない!

赤ちゃんによって、理由は様々です。
何が理由なのか、いろいろ試して、根気よく探ってみましょう。

 

11ヶ月にもなって離乳食を食べないと栄養不足が不安

今までパクパク食べていたのに、突然食べなくなって、栄養が足りてるのか不安になっているママも少なくないと思います。
離乳食初期は、まだ母乳やミルクからの栄養がほとんどで、食べることに慣れる!が優先される時期ですが、11ヶ月という後期に入ってくると、食事回数も2回から3回になり、母乳よりも食事からの栄養がメインとなってきます。
そんな時期に離乳食を食べてくれないと、栄養が足りているのか不安になり、食べてくれないことに余計焦りが出てくることでしょう。
そんな時は、いったん冷静になって、我が子の成長を見てみてください。

順調に体重は増えてますか?毎日元気に動き回っていますか?

少食だったり、食べムラがあっても、そんな様子が見られれば大丈夫です。
栄養バランスを考えた食事も大事ですが、ムリヤリ口に押し込んだり、食事が楽しくなくなったりしてしまうくらいなら、フォローアップミルクや栄養のあるおやつをあげてみてはどうでしょう。
もちろん、フォローアップミルクやおやつに頼りきりではいけませんが、補助的な役割として、上手に活用してみましょう。

 

離乳食を食べさせるための主な対策

・硬さを変えてみる
11ヶ月の月齢や、赤ちゃんの食べ方、成長の仕方に合った固さになっているかを再度見直し、食べにくそうなら軟らかめに調節したり、固いものと軟らかいものを混合してみたり、どちらの方が食べやすそうかを確認しましょう。
また、きちんと奥の歯茎ですりつぶせているか、すぐに飲み込んでいるかなど、食べ方を見ながら、慌てて進めようとせずに一度軟らかいものに戻してみることも必要です。

・好きなスプーンを持たせてみる
自己主張が激しく、なんでも自分でやりたい!と言い出す時期です。
自分用にお気に入りのスプーンを探して、持たせてあげましょう。
スプーンの柄、長さ、固さ、食感、その子のお気に入りの1本を見つけてあげましょう。

・環境を整えてあげる
いろいろなものに興味を持ちだす月齢です。
周りの様々なものに興味を向けてしまうので、おもちゃを片付けたり、テレビを消したり、食事に集中できる環境を作ってあげましょう。

・お腹を空かせてあげる
歩き始めやハイハイ、伝い歩きをする時期だと思います。
出来る限り、部屋の中を歩き回ったり、動かせて疲れさせることが大切です。
家の中ばかりにいると、赤ちゃんでもストレスが溜まってしまいます。
少し外に出るだけでも、疲れてお腹を空かせるはずです。

・食事の時間を変えてみる
まだ大人のような生活リズムが整っていません。
決まった時間に食べさせて、きちんとした生活リズムを覚えさせることも大切ですが、少し時間を変えたり、感覚をあけたり、お腹が空く時間帯を見つけてあげましょう。

・一緒に食べる
赤ちゃんの食事に手がかかるので、先に食べさせて、後から大人が食べる、ということが多いかと思います。
周りの事に興味を持ちだす時期なので、おいしそうに食べるところを見せてあげましょう。
一緒にテーブルについて食べると、大人がおいしそうに食べてるのを見て、食べたがる赤ちゃんもいます。

・食材、メニューを変えてみる
同じメニューが続くと、飽きて食べなくなる子もいます。
それとは逆に、好きなものばかり食べたがる子もいます。
新しいものが嫌いな子、飽きっぽい子、好みは様々ですので、

 

11ヶ月頃は突然離乳食を食べなくなるお年頃!

前述したとおり、赤ちゃんが離乳食を食べない理由は様々あります。
突然食べなくなったり、せっかく作ったのに食べてくれない日が続くと、不安や心配、イライラが募っていきますよね。
生後11ヶ月頃は、食べムラが出てきたり、食べなくなる赤ちゃんも多いお年頃です。
赤ちゃんの成長や行動に異常が無ければ、焦らずイライラせず、ゆっくりのんびり進めていっても大丈夫です。
ママのイライラが、赤ちゃんにとっては一番良くないですよ!