adhd(注意欠如多動性障害)とは、発達障害のひとつであり、これには、様々な特徴があります。
そんなadhdの子供の育て方に悩むお母さんは多くいることでしょう。
そこで、adhdの子供の育て方について、気を付けたいことなどご紹介致します。
adhd(注意欠如多動性障害)の子供の育て方、特徴とは?
adhdとは、注意欠如多動性障害のことであり、最近ではよく耳にする発達障害のひとつです。
adhdの特徴には、多動性や衝動性、注意力の障害などがあります。
この障害の原因は、先天性の脳機能障害によるものと言われています。
ですから、親からの遺伝や育て方が原因ではないのです。
よく周りをちょろちょろとするような多動性があり、注意力のない落ち着きのない子供をみると、親のしつけが悪いと思われることもあるでしょう。
しかし、adhdの場合、それが原因ではないのです。
そして、adhdは記憶や注意力、感情の抑制などをつかさどる脳の前頭前野の部分の機能障害を起こしていると考えられています。
ただ、子育ての仕方によっては、それが悪化してしまう可能性もあるので、気を付けなくてはいけません。
できるだけ子供が小さいうちから、療育をする方が改善が望めますよ。
adhdの子供は親の育て方やしつけが悪いと思われること
我が子が問題行動を起こすことで、親は悩みますよね。
周囲の人は、そのことによって、「親の育て方が悪い」や「しつけが悪い」といった反応を示すかもしれません。
しかし、この問題行動はそれらが原因ではないのです。
子供の発達の偏りは、しつけが失敗したわけではないのです。
周りから浮いてしまう子は、わざと先生やお母さんを困らせようとして「しない」のではありません。
「できない」のです。
ですから、この「できない」部分について、理解をしてあげましょう。
そして、早期療育をすることにより、この苦手を克服し、そしてその子の光る部分を伸ばすようにしてあげることが大切です。
お母さんは自分を責める必要はありません。
少しずつ、その子なりのペースで成長はします。
ゆっくりと焦らず、その子の成長を見守ってあげましょう。
adhdの子供の育て方で気を付けたいこととは
adhdの特徴のひとつに、注意力の障害というものがあります。
これは、周囲に気を取られやすく、また物事を忘れやすかったり、何かをするときの集中力が長続きしないというものです。
しかし、これは、環境の工夫をしてあげるだけで、随分と変わってくるのです。
例えば、テレビをいつでもつけっぱなしにしたりしていると、子供は気が散ってしまいますよね。
ですから、余計な刺激を与えないように環境づくりに注意しなければなりません。
おもちゃの棚にはカーテンを付けたり、パーティションを使って外部の刺激の少ない解りやすい環境づくりを心がけましょう。
それから、集中力が続かない子供には、何かをする時間を10分くらいの短い時間で区切ってあげたり、スケジュールを組んであげると良いでしょう。
待つことが苦手な子供には、そのような待つ場面では、短時間で終わるような課題やその子の集中しやすい好きなことをさせてあげるのもよいでしょう。
adhdの子供に考える将来の進路とは
adhdのような発達障害の子供は、その障害によっても将来の進路の選択肢は変わっていきます。
まず、一般的に発達障害ではない子供たちと一緒に同じ高校に受験する子もいるでしょう。
これは、普通の学校と同じなので、特にその障害に対しての対応はあまり期待できません。
また、特別支援学校という専門的な学校。
これは、障害に対して専門的な知識を持った指導者がいるので、その子に適した学びをすることができるでしょう。
それから、就職になりますが、最近では障害を持った人でも積極的に受け入れてくれる企業が増えてきました。
それらの子供たちが行くことができる職業訓練学校もあります。
将来に向けて就職をするために、このような職業訓練校へ進むのも大切なことです。
発達障害を持つ子供が仕事で受けやすいのか注意とは
adhdのような発達障害を持つと思われる人は、仕事でもミスが目立ち、注意されることがあります。
例えば、同じミスを何度もしたり、メモを取ろうとしても聞くことを忘れたり、プレッシャーやストレスを受けやすく、それにより臨機応変な対応ができなくなったりするのです。
ミスをしないように気を付けていると、違うところでミスをしてしまうなんてこともあります。
最近では、大人になってから自分がadhdのような発達障害だと診断される人も増えています。
このような人たちは、注意力や集中力が欠けているため、正確な作業や間違いが許されない作業などは難しいかもしれません。
そして、そのような自分の障害を理解してくれる企業へ就職をした方が良いでしょう。
子供のうちから、療育や訓練が必要なのは、将来に向けて大切だからです。
このような障害を抱えていると、生きにくさを感じることが多々あるでしょう。
ですから、少しでも自分ができることをやっていけるようになって欲しいものですね。